2010年11月アーカイブ

チョコレート

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たいして強くもないくせに、よく酒を飲む。

 

旨いと思うから飲むのか、ただ酔いたいから飲むのか、その両方なんだが、酒も2杯3杯と重ねるころには、「この酔いを冷ましちゃいけない」という意識の方が強くなっているように思う。

 

「酔いが冷めてどのくらい困るのか」、というのはこの際考えないことにして、平然と何食わぬ顔で飲んでいても、「冷めてもらっちゃ困る」というのが実際である。

 

そういう状況のまんま歳をとってしまった私は、このごろ、「酔いを落ち着かせてみる」、ということを覚えた。

 

ひとしきり酒を飲んで、毎日のように飲んできたわけだから、だいたい「この程度でもう十分」という量はわかる。そこまできて、ノンアルコールに切り替えてみる。ノンアルコールはお茶類か水で、これが意外に旨いということを知った。「酔いざめの水千両」とは言うが、たとえ酒を飲んでいる最中でも、ただの水が旨い。

 

「酔いを冷ましちゃいけない」という強迫観念は、私にとっては真っ当な感覚である。けれども実際規定量まで飲んだら、お茶に変えても水に変えても「そう簡単に酔いは冷めない」ということもわかった。むしろ切り替えると酔いも落ち着いて、なんだか気持ちまで落ち着いて、これはこれでいい気分なんだ。これも歳をとった、ということなのか。

 

ところで切り替えるのは、酒だけじゃない。つまみのほうも、切り替える。

 

飲むと噴き出してくるのが、これがまた実にやっかいな「もっと食べたい」の連鎖。昔は〆の飯、炭水化物まで行かなくちゃ気が済まなかった。そのわきでビールを飲んで。それがこのごろはある程度までつまむと、切り替える。何にかというと、甘いものに。酒が好き。そのくせ私は、甘いものも好き。

 

甘いものなら何でも来いだが、中でもチョコレートは、酔っ払いの陶酔を刺激する。チョコレートの前に塩辛を食べていても、2段跳びでチョコレート。砂糖というのは恐ろしいもんで、甘辛の落差なんてものともせずに、根こそぎ悦楽の世界へ引きずり込む。引きずり込まれるのが私。いやむしろ、進んで身をゆだねる私。オソロシイネ。

 

それで、そんな堕落した遊びが好きなんだけど、発見もある。それは、日本酒に、チョコレートが合うという食べ合わせ。カカオマスの効いた苦みが持ち味のチョコレートなら、フレッシュな果実みのある生酒。ミルクたっぷりのチョコレートなら、燗上がりしそうな、香りも味も落ち着いたふわりと柔らかい純米酒。

 

チョコレートに、日本酒は合う。

 

ついこの前も、山形の「杉勇純米」を熱燗で飲んでいて、グリコの「ディアカカオ」をつまみにしたらよく合うなぁと思ったし、ロッテの季節物のチョコレート「ラミー」に、福島の「奈良萬生原酒」を合わせたらこちらも口の中で一つになった。こういうのが面白い。それでいてまた、合わないのもあるから面白い。

 

群馬の地酒だと、「利根錦の純米吟醸」が、チョコレートに合うと思う。甘口の酒なんですけど、これがとても不思議な酒で、きのこの香りがする。独特の口当たりは、つまみに何を合わせるかとなったら、私は「チョコレート」と答える。試してみてください。

 

今日はすっかり、酔いどれ談議になった。それもそのはずで、いま私は飲んでいる。チョコレートで、やっている。群馬の地酒、桂川酒造の「結人五百万石ひやおろし」を梅酒で割って、ロッテの「バッカス」で、やっている。

 

合いますよ。

 

そろそろノンアルコールに切り替える頃だがもう少し。

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